VOL.1/NO.1 1996年4月25日
はじめに
HOME << FOOD<<GOODS << ART+FORUM <<LINK+ORDER
ロシアトップ頁 SOSフォンドのA B C D E F G H


1993年夏、モスクワで開始したSOSフォンドの活動も、丸3年になろうとしています。同年11月に東京新聞その他で紹介され、全国の皆様よりご支援いただきながら、活動報告が滞りがちでご迷惑ご心配をおかけしました。

4年目を迎えるにあたり、活動の経緯をまとめ、『SOSフォンド通信』を発行することにしました。今後も紙上で、報告や呼びかけ、企画を提案していきたいと考えております。

また、日本やロシアのサポーターの皆様にも、交流の場として本紙に情報やお便りをお寄せいただければ幸いに存じます。SOSフォンドは個人的で小さな組織ですが、今後ともご協力・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

ランチ宅配希望者を集め、
公園で聞きとり
足の障害で外出できない
ひとり暮らし老人の台所

1990年に、約20年ぶりに訪れたロシアは様変りしていた。ペレストロイカと情報公開を契機に、自由を謳歌する気運のいっぽうで、インフレと物価高で年金老人たちの生活は苦しくなるばかり。

1992年頃から通りで物乞いをよく見かけるようになった。食料品店で、「めぐんでほしい」と近づいてきた70代の女性は、「しばらくパンを買っていないから、値段も知らない。水しか飲んでいない」と訴えた。

彼女と話していると、50代後半の女性がすごい剣幕でやってきて、「ちゃんと年金をもらっているのだから、恥さらしなことをしちゃいけない」と彼女を追い払った。自分は「月1万1000ルーブルの年金をもらっている」という。

知人の地質学者夫妻は、「私の月給は2万4000ルーブル(2300円)、妻は1万8000ルーブル(1800円)で、生活は苦しい。でも、食料品店で困った様子の老人に会うと、100〜150ルーブルをめぐんでいます」といっていた。

無料食堂およびランチ宅配を始めるに先立ち、ECやモスクワ市が行なっているプロジェクトを見学・取材した。モスクワに事務所を構え、スタッフに給料を払い、食堂を開設するとなると莫大な経費がかかる。食材もスタッフも現地調達が合理的。それには信頼できるパートナーが不可欠だ(→次号に続く)。


1993年6月の物価&レート
●1$=\111=1200ルーブル
●1ルーブル=約0.095 円
バトン(バタールパン)が46ルーブル。
近々 100ルーブルに値上がりする。
1キロ3500ルーブルの牛肉と、
1500ルーブルの鳥肉売場に
数人が行列していた。
冷蔵庫の中。肉はない。
モスクワの目抜き通りで
食品店の中。食べ残しを集める。
お金さえあれば何でも買える。